サマープログラム!!

上海で建築を学ぶ。その約一ヶ月間の記録です。

第五回 オフィスタワー建築調査その3

 

今回はオフィスタワー建築調査その3ということで実際の空間について考察したいと思います。

 

駅前大通り沿いに歩いてCOCOLA FRONTを訪れるとまず大きな列柱が見えてきます。

第三回の記事で上げた外観写真からはそこまで存在感は伝わらないのではないかと思っていましたが、実際はかなり存在感があります。周囲の建物とスケール感がいきなり変わるのが面白いと思います。

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一階の通り側にはスターバックスコーヒーが入っています。利用客が多く、満席に近い利用状況でした。調査日はかなり気温が高い日だったので、休憩がてら涼みにくる客が多かったのだと思います。店先にテーブルがありましたが、あまり利用はされていませんでした。

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COCOLA FRONTのディテールの特徴は薄緑がかったガラスを随所に使用していること、ガラスの庇を固定するパーツやサッシュ、手すりなどはステンレスっぽい金属で統一していることです。また壁面は白く、外から見える鉄骨も白く塗装されています。

全体的にデザインの統一化が図られていること、ガラスを多用するところは私はかっこいいと思っています。

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 1F、3Fは飲食店のテナントが多く、店先のテラスでくつろげるようにしている店舗が多くみられます。下はガーデンサイトの写真ですが、調査の時間帯である16:00ごろはほとんど利用している客はいませんでした。居酒屋などもあるためガーデンサイトは夕食の時間帯に利用客が増えます。

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サーラタワーとガーデンサイトは渡り廊下でつながっています。二つの建物の間は通路になっており、自動車なども通行が可能です。

 

 

ガーデンサイト内にでかい植木鉢がありました。大きな柱といい、なにかスケール感がかわって面白いです。

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ちなみに調査時は常にガーデンサイト内に心地よい風が吹いていました。周囲の建物などの影響でまちなかより風が少し強い印象がありましたが、日差しが強くなければ、快適に過ごせる場所だと感じました。

 

 

 

続いて内部空間です。

 

オフィスのエントランスは外観のディテールと統一感のあるデザインになっています。

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オフィス階の廊下の幅は大体1.5m程度です。廊下の長さも短くなっています。これは限られた面積の中でなるべくオフィスの面積の割合を大きくするためだと考えられます。

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オフィスは白色と紺色で清潔感のある印象を受けますが、ホテルは茶系、ライトは電球色で温かみがあり落ち着いた空間になっています。

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16Fのレストラン&バーからの眺めです。

いつか夜景を見ながらここで食事がしたいなぁと思いました。

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以上空間体験でした。

 

最後に、COCOLA FRONTの良いと思う点は、一番はやはりデザインがかっこいい点です。豊橋駅周辺のビルのファサードはさまざまな看板や広告があり雑多な印象を受けるのですが、その中でも洗練されていると思います。

 

また東三河を元気にするという目標を掲げている点も良いと思いました。こういうことをより多くの人に知ってもらい、利用客がさらに増えれば良いなと思います。

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宿題その1のオフィスタワー建築調査は以上で終わりです。

 

 

次は宿題その2、コンバージョン建築についての調査です。これもまた順次アップしていきます!