サマープログラム!!

上海で建築を学ぶ。その約一ヶ月間の記録です。

第十二回目 レクチャーその1 創意園について

今回は二日目の万谷さんのレクチャーについての記事です。

 

ざっくりいうと創意園とは何ぞや?っていう内容です。

以下ぶつ切りの文章ですが自分なりの解釈とまとめです。

創意園とはクリエイティブオフィスのことなのですが、主に工場からクリエイティブオフィスへコンバージョンしたものを指すようです。単にオフィスを建てるよりも創意園は特徴的な空間になりやすいらしいです。

時代とともに都市の産業構造が変化していったとき、工場などは使われなくなります。そういったものをコンバージョンという形で整備しなおすことで、町が生まれ変わったということが非常にわかりやすく伝わります。アイコンになるわけですね。

また高付加価値産業を呼びやすいため、上海の特色になります。ちなみに上海市に認定されないと創意園ではないらしいです。認定されると政府からの援助が受けやすいそうです。デベロッパー的には新しく建物を建てるよりも投資が少なくて済むという利点もあります。

創意園の源流はNYのSohoやチェルシー地区の工場のクリエイターのためのアトリエスペースへのコンバージョンです。これらは今では有名な場所になっています。

上海では新しく建物を建てる時、建ぺい率は50%が基本です。しかし工場は建ぺい率70~80パーセントで建てられています。コンバージョンでは建ぺい率50%の制限に縛られません。建物が敷地にどーんと建って、路地があるほうが楽しい空間になるのです。

また、もともと工場なので天井が高く気持ちの良い空間になります。高く売れるらしいです。

古いものは古く作る、新しいものは新しく作るという言葉は印象的でした。わざわざリサイクル煉瓦をもってきて、素材で古い雰囲気を出しているそうです。でも煉瓦の配置などは割とモダンな感じになっているといいます。

もともと古いものに価値がなかったため、それを残すのはどうなんだ?という言葉に少し共感を覚えました。でも住んでいる人にとってはその場所のなんて事のないものでもやっぱり愛着とかあるのでしょうね。


ちなみに日本では工場を人が生活する空間にコンバージョンすることは法規的に難しいそうなのでこういった建物はあまりないそうです。

 

レクチャーの内容に関しては以上です。

 

今回のレクチャーで創意園を調査するときの視点が少しわかったと思いました!