第二十八回 最終講評
9月6日(金)は課題の最終講評がありました!
ブログを更新する暇もなく課題に取り組み…
ちょびっと時間オーバーでしたが何とかスライドを完成させることが来ました!
課題内容は以下です。
■課題内容
「外灘に未来のオフィスタワーを計画する」
設計条件
建築面積16000㎡
基壇4層(商業施設)
ビルの高さ100m以上
基準階平面の大きさは45m*45mを基本とすること
■クリティーク
大川善成 氏(TOA+NORTHSCAPE CO.,LTD.)
栃原琢己 氏(Studio@)
藤岡務 氏(A-I-SHA architects),
万谷健志 (万谷建築設計)
以下、発表で用いたスライドです。
敷地は和平飯店の南の一区画です。
川沿いは外灘の表といえる場所で、歴史的建造物や浦東のビル群を見に訪れる観光客などで常ににぎわっています。
しかしその西側は人通りが少なく、開発もあまり進んでいないエリアです。
外灘の歴史的な建築物は非常に魅力的である一方、これらはこの区域に見えない壁を作り、人の流れを断絶しています。
この敷地が開発されることで、歴史的建築物の西側にも人が流れ周囲の開発も活性化するようなオフィスタワーを提案します。
活性化のためにはより多様な人々をこの場所に呼び込みます。一般客、観光客、オフィスに入居するのはデザイナーなどの新たな価値を創造する人々などです。
そのためにはワークスペース、アトリエ、展示場、休憩スペースなどが必要となってきます。
従来のビルでは階ごとのつながりしかなく、鉛直方向はコアでしかつながりがありません。先ほどのプログラムを縦にチューブ状につないでいくことで新しいアクティビティを作り出します。
3Dのダイアグラムです。
チューブがねじりながらくっついたり離れたりすることでそこに生まれる空間に新たなアクティビティが発生します。また流れるようにして通り沿いの歴史的建築物に接続します。
敷地の南西部分に公園があり、人々がたまれる外部空間を設けています。
ビルから連続しているチューブは歴史的建造物の間を縫うようにして川沿いの通りに現れます。デザインをアールデコ風にして周囲との調和を図るのではなく、抽象的なデザインのエントランスにすることで新旧建物の共存を図っています。
公園から浦東の方向を見る。
ダイナミックにチューブがL字に折れ曲がっています。
コアとチューブはブリッジつながれていたり、一つのチューブは階段などでつながっています。
各階平面のダイアグラムを示しています。
60個ある平面のなかに特徴的な7つのプランを見つけることができます。
今回はそのアンカーとなるような7つのプランを以下に挙げます。
階が変わるごとに平面も徐々に変化していきます。それによって入るテナントが微妙に変化し、ビル全体でさまざまな空間が生まれます。
こうすることで従来のビルでは高さと賃料が比例していましたが、この提案ではビルの賃料をおおよそ平均化することができます。
今まで川沿いの通りのみがライトアップされにぎわっていた外灘も、
このタワーが立つことでいずれこのような夜景がみられることでしょう。
以上が私の提案です。
ストーリーを考えつつ、矛盾がないように形を作る。これを短時間でやることがなかなか難しく、途中でコンセプトに一貫性がなくなってしまいました…
そのため自信を持ってプレゼンができませんでした…
これは大きな反省点です。
今回のサマプロで一番大変だったのは、中国の設計のスピード感についていく事でした。じっくり考えている時間はなく、すぐに形にしなければなりません。2週間という期間でこの課題をまとめ上げられなければ、実務はかなり厳しいと感じました。しかしこの機会でこれを知れたことは自分にとってかなりプラスになると思っています。
講評会では学生が発表した後に、学生についたそれぞれのチューターの方がアピールを行い、さらに最後に学生自身が自分の案の良さをアピールするというマイクパフォーマンス的なことも行われました。
この場ではみんな結構ぶっちゃけてしまって面白かったです(笑
今回の優秀賞は趙さんでした。完成度、プレゼンともにサマプロ生の中で一番だと思います。
ちなみにA-I-SHA architectsの藤岡さんが自分に一票入れてくださりました!即日設計の課題では票が0だったこともあったので非常にうれしかったです。短期間に少しでも成長できたのかなぁと思いました。これからは卒計に向けて頑張ります!
講評会の後は前に行った火鍋屋で打ち上げをし、おいしいマッコリのある店で二次会をしました。ここでは小野さんとstudio@の栃原さん、あと梅沢さんが途中から合流して上海での仕事の話などを話してくださいました!
最後の一週間も密度が濃かったです。毎日チューターの津村さん、山田さん、安部井さんにエスキスをしてもらいながら作業をし…なんとか完成まで持って行けたのも皆さんのおかげでした!いろいろお世話になって本当に感謝しています!!